住まいは、暮らしを育てる場所。日本の暮らしの中にあった「心地よさ」を、今の住まいへ。

家を考えるとき、
何LDKなのか。
何㎡あるのか。
どんな設備が付いているのか。
もちろん、それも大切です。
でも、住まいは単に「生活するための箱」ではありません。
朝、光が入る。
窓を開けると、風が通る。
家族が自然と同じ場所に集まる。
疲れたら畳にごろんと横になる。
そんな何気ない時間を毎日積み重ねていく場所が、住まいだと思っています。
私たちが「つくらし」で考えているのは、
どんな家をつくるか、だけではなく、
そこでどんな暮らしが育っていくのか。
ということです。
風を感じる暮らし。

昔の日本の住まいには、自然と上手に付き合いながら暮らすための知恵がありました。
暑い日には、風を通す。
陽射しを避けながら、自然の明るさを取り入れる。
季節によって、心地よい場所を見つけながら暮らす。
今はエアコンがあり、断熱性能も上がり、暮らしはずいぶん便利になりました。
だからといって、自然を感じる暮らしが必要なくなったわけではないと思います。
窓を開けたときに入ってくる風。
外から聞こえてくる季節の音。
その日の空気。
ほんの少し自然を感じられるだけでも、家で過ごす時間は変わります。
朝の光で、一日が始まる。

カーテンの向こうが少しずつ明るくなり、朝が来たことに気づく。
そんな自然の光も、暮らしの一部です。
住まいを考えるとき、私たちは間取りだけを見るのではなく、
どこから光が入るのか。
どこを風が通るのか。
家族がどこで過ごすのか。
空間全体を見ながら考えていきます。
図面では一本の線で描かれている窓も、実際の暮らしでは、光や風、季節を家の中へ届けてくれる場所です。
住まいは、平面だけではつくれない。
そこで過ごす時間まで想像することが、大切だと思っています。
家族が自然と集まる場所。

「リビングを広くしたい」
住まいづくりでは、よくいただくご希望です。
でも、大切なのは広さだけではありません。
料理をしている人と、畳でくつろいでいる人。
子どもが遊んでいて、その近くで大人が本を読んでいる。
それぞれ違うことをしていても、なんとなく同じ場所にいる。
そんな距離感も、家族の暮らしには大切だと思います。
「つくらし」では、LDKや畳、キッチンを単独で考えるのではなく、
家族がどうつながって過ごすのか
を考えながら、空間をつくっています。
暮らしに、余白を。

効率よく。
無駄なく。
便利に。
今の住まいには、たくさんの機能が求められます。
もちろん、それは大切です。
でも、暮らしのすべてを決めてしまわなくてもいいのではないでしょうか。
昔の日本の住まいには、一つの場所を一つの用途だけに決めず、暮らしに合わせて使う知恵がありました。
畳の部屋も、
昼間は子どもの遊び場になり、
夕方には洗濯物を畳む場所になり、
夜には家族がくつろぐ場所になる。
暮らしが変われば、使い方も変わる。
子どもが成長すれば、家族の過ごし方も変わっていきます。
だからこそ、すべてをつくり込みすぎず、
暮らしが入り込める「余白」を残しておく。
私たちは、そんな住まいもいいと思っています。
住まいも、家族と一緒に育っていく。

完成した日が、住まいの完成ではありません。
新しい家で暮らし始め、
家具が置かれ、
家族のものが増え、
床に少しずつ傷がつき、
子どもが大きくなっていく。
杉の無垢床も、時間とともに色合いや表情が変わっていきます。
それを「古くなった」と考えるのではなく、
家族が過ごしてきた時間が、住まいにも重なっていく。
そんなふうに考えることもできると思います。
新しく完成したときだけが一番きれいな住まいではなく、
5年、10年と暮らしていく中で、その家族らしい住まいになっていく。
自然素材を使う理由の一つも、そこにあります。
住まいを、次の時間へ。

私たちが扱っているのは、多くが中古マンションです。
そこには、以前暮らしていた人の時間があります。
それをすべて否定して新しくするのではなく、使えるものや、その住まいが持っている良さを見ながら、
これから暮らす家族に合う形へつくり直していく。
中古マンションだからできる住まいづくりもあります。
そして、新しく暮らし始めた家族が、そこでまた時間を重ねていく。
住まいは、完成した瞬間だけを見るものではなく、
これまでの時間と、これからの時間をつないでいくもの
なのかもしれません。
日本本来の暮らしを、今の家族の暮らしへ。

風を感じること。
朝の光を感じること。
家族が自然と集まること。
畳にごろんと横になること。
一つの場所を、暮らしに合わせて使うこと。
住まいと一緒に、家族も時間を重ねていくこと。
どれも特別なことではありません。
けれど、便利になった今だからこそ、もう一度大切にしたい暮らしがあります。
昔の住まいに戻りたいわけではありません。
昔から日本の暮らしの中にあった知恵や心地よさを、
今の家族の暮らしに合う形でつくり直していく。
それが、私たちが「つくらし」で考えている住まいづくりです。
住まいは、暮らしを育てる場所。
そして、そこで育った暮らしを、次の世代へ。
暮らしに、もっと健康を。
くらしに、もっとワクワクを。